受注の30%を占める人気モデルへ。「誰もが使える」次世代トイレカーにZA FREEを選んだ理由とは

株式会社ニットク

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導入前の課題

自治体から「オストメイト対応」の要望が増加していたが、軽トラック特有の「積載重量」と「スペース」の制約が壁となっていた。
従来製品では汚水タンクの容量が圧迫され、車椅子スペースも確保できず、両立が不可能だった。

導入後の効果

本体重量わずか4.4kgのZA FREEにより、タンク容量を維持したままオストメイト対応が可能に。省スペースで車椅子との両立も実現し、他社にない強みとなった。
現在では受注の約30%を占める主力モデルに成長している。

 

従来の「汚い・臭い」という仮設トイレの常識を覆し、清潔で快適な移動式トイレ「トイレカー」を製造・販売する株式会社ニットク(新潟県)様。災害時の避難所や、屋外の建設現場などで、トイレカーの需要は急拡大しています。


特に近年、自治体から要望が強まっているのが「オストメイト対応」かつ「車椅子対応」のトイレカーです。しかし、軽トラックという限られたスペースと積載重量の中で、それを実現するのは至難の業でした。

その壁を突破し、現在では受注の約30%を占める人気モデルへと押し上げたのが、さつき株式会社の前広便座「ZA FREE(ザフリー)」です。


今回は、ZA FREEの導入を主導した、設計開発部の絹谷 直也様に、導入までの道のりと、導入後の反響について、詳しくお話を伺いました。

 

急成長する「トイレカー」の課題は重量とスペース。従来製品ではオストメイト対応が不可能だった。

株式会社ニットク 絹谷様

 

―まず、ニットク様の「トイレカー」について教えてください。

 


絹谷様:弊社のトイレカーは、軽トラックをベースに「清潔な個室トイレ」をそのまま移動可能にした製品です。

「糞尿車(特種用途自動車)」として登録しているため、汚水を積んだままでも、公道走行が認められており、従来の仮設トイレのように積み下ろしの手間がありません。また、換気・脱臭機能や防水機能を完備しているので、臭いもなく水洗いで清潔に保てます。

主に災害現場や建設現場などでご利用いただき、今では年間約120台を生産する主力事業に成長しました。

 

ニットク様のトイレカー 側面にはオリジナルのラッピングが可能

>>ニットク様のトイレカーの詳細はこちら


―トイレカーにZA FREEを導入される前は、どのような課題をお持ちでしたか?


絹谷様:自治体や行政から、「災害時に備えて、オストメイトの方も車椅子の方も使えるトイレカーが欲しい」という強い要望をいただいていました。

しかし、軽トラックベースの車両には、「積載重量」と「スペース」という厳しい制約があります。

例えば従来のオストメイト用洗浄ユニットだと、単体で約70kgもの重量があります。これを搭載してしまうと、車両の積載制限により、汚水タンクの容量を30人分も減らさなければなりません。


たった30人分と思うかもしれませんが、災害時など長期で仮設トイレが必要な場所では、この差が積み重なり、汲み取りの頻度や運用効率に大きな悪影響を及ぼします。満タンになるたびにバキュームカーを手配する必要があるなど、手間やコストがかかるのが難点です。

さらに、大きなユニットを設置するとスペースが圧迫され、車椅子が入る余地がなくなってしまいます。従来製品だと「オストメイト対応」と「車椅子対応」の両立は、不可能に近い状態でした。

 


―軽トラックという厳しい条件では、従来製品とのミスマッチが起きていたんですね。


絹谷様:おっしゃるとおりです。とはいえ、せっかく「災害時にオストメイトの方や車椅子の方が使える清潔なトイレが欲しい」というご相談をいただいているのに、技術的な難しさを理由に「できません」と断るのは、メーカーとして良くないという思いがありました。 


私たちも事業を通じて、災害時におけるトイレがいかに重要かを痛感しています。

トイレの話題って、なかなか表に出ないんですよね。でも災害時の避難所などではずっと衛生的に深刻な状況が続いてきた。最近やっと解決に向けた動きが進み始めていて、補助金の制度も整ってきています。


だからこそ、避難所などで困っているすべての方に応えられる製品を作りたい。
その一心で「何か方法はないか」と模索していた時に、取引先を通して、便座に取り付けるだけで使えるZA FREEを発見しました。連絡したところすぐにこちらまで出向いて下さり、とんとん拍子で話が進みました。


重量は1/15以下。ZA FREEなら「すべての要望」に応えられた

ZA FREE付きのトイレが搭載されているバリアフリートイレカー

 


―ZA FREEの情報をご覧になって、どのような部分を魅力的に感じましたか?


絹谷様:まずは、私たちが抱えていた課題を解決できる、圧倒的な「軽さ」と「省スペース」です。

従来のユニットが約70kgだったのに対し、ZA FREEはわずか4.4kg程度(※)。重量は1/15以下です。これなら、汚水タンクの容量を減らすことなく、トイレカーとしての性能をフルに維持できます。繰り返しになりますが、人数にして「30人分」の使用回数を確保できるのは、運用面で非常に大きな魅力です。


さらに、私が実際にZA FREEを導入している商業施設へと出向いて試したところ、座った瞬間のフィット感も素晴らしかったので、「もうこれしかない」と思いました。

※ZA FREE本体重量(参考値)

 


―機能面での手応えはいかがでしたか?

 


絹谷様:座面の前方が広く開いた「前広便座」は、オストメイトの方が無理な姿勢をとらず、座ったまま自然にパウチの処理ができる理にかなった形状だと思いました。


そして何より、その場で温水が出る「ケアシャワー」が画期的だと感じました。オストメイトの方にとって、冬場に冷たい水で洗浄するのは、身体的にも精神的にもストレスが大きいと思います。温水が使えることで、安心感が全く違うのではないでしょうか。


また、ハンドシャワーとして引き出せるので、汚れた床を流したり、部分的に身体を洗ったりと多目的に使える点も、私たちのトイレカーに最適だと確信しました。

「重量」「スペース」「機能性」。私たちが求めていた全ての要望に、ZA FREEは応えてくれました。

トイレカー内部の様子。車椅子で入っても十分に余裕のあるスペースを確保。

 

特別な「教育」は一切不要。便座を付け替えるだけのスムーズな導入

トイレカー製造現場

 

―ZA FREEの導入にあたり、施工の手間やスタッフ様への教育などで苦労はありましたか?

 


絹谷様:それが、驚くほどありませんでした。

私たちはもともとトイレカーを製造しているので、便器の取り付けには慣れているという背景もありますが、それを差し引いてもZA FREEの導入は簡単でした。既存の便器にそのまま取り付けられるので、現場への指示は「便座をこちらに変えてください」の一言で済みます。

取り付け方も直感的でわかりやすいため、スタッフに対して特別な使用講習などを行う必要も一切ありませんでした。

 


―「車両」という特殊な環境ですが、耐久面などの懸念はどのように解消されたのですか?

 


絹谷様:おっしゃる通り、固定された建物とは違い、「移動中の振動」や、屋外使用による「冬場の凍結」などのリスクがあります。

そこの懸念点は、メーカーであるさつきさんと協力し、車両に搭載しても問題ないか、入念な実証試験を行いました。


配管の取り回しや部品選定についても、メーカー側から「車両ならこちらの部材が良いですよ」と専門的なアドバイスをもらえたので、非常に助かりましたね。

唯一調整したのは、車椅子用のスロープを収納するスペースとの兼ね合いで、便座の位置を変更したくらいです。それ以外は、本当にスムーズに導入できました。

 

「軽トラック×オストメイト対応」は唯一無二の強みに。受注の約30%を占める人気モデルへ


―ZA FREE導入後、ビジネス面や現場の反応においてどのような効果がありましたか?

 

絹谷様:導入効果は非常に大きいと感じています。
「軽トラックサイズで、車椅子もオストメイトも両方対応できる」というのは、現時点では他社にない、弊社だけの強みになりました。

これまでは「欲しいけれど、対応できる製品がない」と諦めていた自治体や行政からの引き合いが強く、今年度の受注の約30%が、このZA FREEを搭載したモデルになっています。

オストメイト対応であることがわかる表示

 

自治体の方にデモカーをお見せすると、皆さん「ここまで考えているのか!」と驚かれますね。

特に前広便座の形状や、温水が出るケアシャワーをご覧になると、「これならオストメイトの方も、冷たい水でつらい思いをせず、安心して使えますね」と高く評価していただけます。

機動力のある軽トラックで「バリアフリー仕様」を実現できたことは、お客様にとっての大きな安心材料になっていると実感しています。

 

「場所」や「重量」の制約で諦めていた方へ、新たなスタンダードとなる商品

絹谷様とさつき社員

 

―最後に、このZA FREEは、どのような課題を持つ企業や団体におすすめできると思いますか?

 

絹谷様:やはり一番は、災害対策を重視されている「自治体・行政」、そして「防災関連業者」の皆様ですね。

避難所となる体育館や公民館など、既存のトイレ設備にZA FREEを取り付けるだけで、オストメイトの方も安心して使える環境が整います。「スペースがない」「工事ができない」と諦めていた場所でも導入できるのは、大きなメリットです。

また、「レンタル会社」や「建設業者」など、移動式トイレや仮設トイレを扱っている企業様にも強くおすすめしたいですね。
私たちのように「重量制限でオストメイト対応ユニットが載せられない」「個室が狭くてスペースが確保できない」といった課題を抱えているケースは多いと思います。

業種を問わず、「トイレ環境を良くしたいけれど、大掛かりな設備は導入できない」と悩んでいるすべての方に、自信を持っておすすめできる製品です。

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